ボナンザVS勝負脳 ― 2007/08/13 09:18
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4047101079.html
保木邦仁・渡辺明 ボナンザvs勝負脳―最強将棋ソフト人間を超えるか 角川oneテ-マ21 角川書店 2007年 を読んだ。最近棋書はほとんど購入することがないが、興味を引いた将棋関連の一般書はたまに買うことがある。この本は店頭に並んだばかりの新刊で、社会的なニュースとしても話題になった将棋の「コンピュータ対人間」の対決―。そこに実際に関わった当事者の言葉を、表に出てこない部分を含めて余すところなく伝える好著である。この対戦が行われていたときには自分もネットで観戦していたが企画としては面白く大いに盛り上がった。
コンピュータ将棋は出始めの当初より関心を持っていたこともあり、関連書も何冊か手元にある。自分が最初にコンピュータと指したのは今から20年以上も前、ゲームセンターにあった将棋と記憶している。ただ将棋をルール通り指せるといったレベルで戦略もなく何度やっても全駒できるほど弱かった。その後パソコンで動く将棋ソフトが登場し、いろいろなソフトを購入しては試してみたが、ハード面からも思考時間も長く、平手で指すレベルにはなかなか届かなかった。当時はこれほど早くプロのトップと互角に近い戦いができるソフトが出現するとは想像できなかった。
現在ではコンピュータ将棋選手権の上位のソフトはすでにアマチュアのトップに近いレベルに達している。そのなかでもボナンザは異彩を放つ。詳細は本を読んでいただくしかないが、なぜボナンザが登場したのかその裏側は非常に興味深い。対して人間代表の渡辺竜王の対コンピュータ戦略、コンピュータとは異なる人間が指し手を選択するメカニズムを判りやすく伝えている。今後もこういったエキシビションの機会も増えていくことだろう。将棋においてコンピュータVS人間の対決を語る上でエポックの幕明けを実感するのに読んでおきたい本である。
保木邦仁・渡辺明 ボナンザvs勝負脳―最強将棋ソフト人間を超えるか 角川oneテ-マ21 角川書店 2007年 を読んだ。最近棋書はほとんど購入することがないが、興味を引いた将棋関連の一般書はたまに買うことがある。この本は店頭に並んだばかりの新刊で、社会的なニュースとしても話題になった将棋の「コンピュータ対人間」の対決―。そこに実際に関わった当事者の言葉を、表に出てこない部分を含めて余すところなく伝える好著である。この対戦が行われていたときには自分もネットで観戦していたが企画としては面白く大いに盛り上がった。
コンピュータ将棋は出始めの当初より関心を持っていたこともあり、関連書も何冊か手元にある。自分が最初にコンピュータと指したのは今から20年以上も前、ゲームセンターにあった将棋と記憶している。ただ将棋をルール通り指せるといったレベルで戦略もなく何度やっても全駒できるほど弱かった。その後パソコンで動く将棋ソフトが登場し、いろいろなソフトを購入しては試してみたが、ハード面からも思考時間も長く、平手で指すレベルにはなかなか届かなかった。当時はこれほど早くプロのトップと互角に近い戦いができるソフトが出現するとは想像できなかった。
現在ではコンピュータ将棋選手権の上位のソフトはすでにアマチュアのトップに近いレベルに達している。そのなかでもボナンザは異彩を放つ。詳細は本を読んでいただくしかないが、なぜボナンザが登場したのかその裏側は非常に興味深い。対して人間代表の渡辺竜王の対コンピュータ戦略、コンピュータとは異なる人間が指し手を選択するメカニズムを判りやすく伝えている。今後もこういったエキシビションの機会も増えていくことだろう。将棋においてコンピュータVS人間の対決を語る上でエポックの幕明けを実感するのに読んでおきたい本である。
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