羽生が史上二人目の永世王将へ ― 2007/03/21 11:11
http://www.mainichi-msn.co.jp/entertainment/shougi/index.html
昨夜、帰宅してネット中継を開いてみたら王将戦は終わっていた。羽生が勝って王将を防衛、通算10期で大山以来の永世王将の称号を手にした。今度ばかりは佐藤を応援していたのだが、ここぞというところの羽生の勝負強さは底知れない。羽生と佐藤の通算対戦成績はなんとダブルスコアー。もちろんそれほど力の差があるとは思えない。しかし急所の一番では苦手意識が出てしまうのかもしれない。佐藤は気持ちを切り替えて棋王戦で結果を出して欲しい。
棋譜を並べてみると封じ手は▲7八金上がるで予想は外れた。佐藤は予定通り△4五歩から攻めていったが、その後の先手の9筋の端攻めが厳しかった。桂損してからは先手にばかりいい手が出て、あっという間に後手が敗勢に陥ってしまった。佐藤も非勢ながら乏しい持ち時間を投入して勝負手を模索するが羽生がこの将棋を逃すはずもない。最後は目障りな成桂をむしり取って鮮やかな即詰みに討ち取った。今回の王将戦は千日手が二度もあって合計9局のがっぷり四つの取り組みだった。
それでも最後には僅差で羽生が抜き去ってしまう。羽生からタイトルを奪取するというのはこれほどまでに大変なことなのだ。やはり羽生を倒すのは渡辺世代になるのだろうか。朝日オープンの阿久津の戦いぶりが注目される。
昨夜、帰宅してネット中継を開いてみたら王将戦は終わっていた。羽生が勝って王将を防衛、通算10期で大山以来の永世王将の称号を手にした。今度ばかりは佐藤を応援していたのだが、ここぞというところの羽生の勝負強さは底知れない。羽生と佐藤の通算対戦成績はなんとダブルスコアー。もちろんそれほど力の差があるとは思えない。しかし急所の一番では苦手意識が出てしまうのかもしれない。佐藤は気持ちを切り替えて棋王戦で結果を出して欲しい。
棋譜を並べてみると封じ手は▲7八金上がるで予想は外れた。佐藤は予定通り△4五歩から攻めていったが、その後の先手の9筋の端攻めが厳しかった。桂損してからは先手にばかりいい手が出て、あっという間に後手が敗勢に陥ってしまった。佐藤も非勢ながら乏しい持ち時間を投入して勝負手を模索するが羽生がこの将棋を逃すはずもない。最後は目障りな成桂をむしり取って鮮やかな即詰みに討ち取った。今回の王将戦は千日手が二度もあって合計9局のがっぷり四つの取り組みだった。
それでも最後には僅差で羽生が抜き去ってしまう。羽生からタイトルを奪取するというのはこれほどまでに大変なことなのだ。やはり羽生を倒すのは渡辺世代になるのだろうか。朝日オープンの阿久津の戦いぶりが注目される。
渡辺竜王 vs ボナンザ戦をネット観戦した。 ― 2007/03/21 23:45
http://www.daiwashogi.net/
4月から大和証券が主催する初のネット将棋によるプロ棋戦が始まる。それに先立ってコンピュータ対トップ棋士のエキシビジョンが行われた。結果は既報の通り渡辺の勝利。しかしボナンザも中盤まではこれといった悪手もなく観戦に値するいい内容の将棋であった。渡辺はこの一戦に備えて従来のボナンザを徹底的に研究してきたという。しかし本日のチューンナップされたバージョンは大駒1枚は強かったらしい。正直いってコンピュータとトッププロの対局はまだまだ時期尚早じゃないかと思っていたが、意外にもボナンザはしっかり指していた。ちなみに筆者はボナンザと対局したことはない。
コンピュータの一番の特長は終盤の詰むや詰まざるやが素早く正確に読めることにある。この部分に関していえば明らかに人間の能力を超えている。当然渡辺もそれを十分意識して序盤はいつもに増して慎重な駒組み、終盤も慌てないように時間を残して戦っていた。1時の開始から終局までずっとパソコンの前から目が離せなかったほど面白い企画であった。こうしたネット中継は画期的である。ネット観戦は無料の登録でOK、現地での観戦は有料、リアルタイムで対局を流すといった点で今後の将棋界の新ビジネスを予感させる。
結果的には余裕を持ってプロ棋士が勝ったが、これからもこうした企画が増えるに違いない。終盤時間がなくなりもう少しハラハラドキドキするような場面も出てくるだろう。個人的にはコンピュータが三段リーグを抜けるだけの力はあるのかにも関心がある。こうした一方的にプレッシャーがかかる対局に全力で臨んだ渡辺はブログの発信などで将棋界の一番の宣伝マンともいえる。将棋界の新時代に向けて非常に得がたい人材である。
4月から大和証券が主催する初のネット将棋によるプロ棋戦が始まる。それに先立ってコンピュータ対トップ棋士のエキシビジョンが行われた。結果は既報の通り渡辺の勝利。しかしボナンザも中盤まではこれといった悪手もなく観戦に値するいい内容の将棋であった。渡辺はこの一戦に備えて従来のボナンザを徹底的に研究してきたという。しかし本日のチューンナップされたバージョンは大駒1枚は強かったらしい。正直いってコンピュータとトッププロの対局はまだまだ時期尚早じゃないかと思っていたが、意外にもボナンザはしっかり指していた。ちなみに筆者はボナンザと対局したことはない。
コンピュータの一番の特長は終盤の詰むや詰まざるやが素早く正確に読めることにある。この部分に関していえば明らかに人間の能力を超えている。当然渡辺もそれを十分意識して序盤はいつもに増して慎重な駒組み、終盤も慌てないように時間を残して戦っていた。1時の開始から終局までずっとパソコンの前から目が離せなかったほど面白い企画であった。こうしたネット中継は画期的である。ネット観戦は無料の登録でOK、現地での観戦は有料、リアルタイムで対局を流すといった点で今後の将棋界の新ビジネスを予感させる。
結果的には余裕を持ってプロ棋士が勝ったが、これからもこうした企画が増えるに違いない。終盤時間がなくなりもう少しハラハラドキドキするような場面も出てくるだろう。個人的にはコンピュータが三段リーグを抜けるだけの力はあるのかにも関心がある。こうした一方的にプレッシャーがかかる対局に全力で臨んだ渡辺はブログの発信などで将棋界の一番の宣伝マンともいえる。将棋界の新時代に向けて非常に得がたい人材である。
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