第51期王位戦第1局は広瀬が振り穴で先勝 ― 2010/07/15 00:16

http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/oui20100713_14.html
広瀬が振り穴を指すと、どうしてこうも爽快に勝てるのだろう。本局も深浦の重い腰をものともせずに順当に寄せ切った。こういう将棋を何度も見せられると、つい振り穴が勝ちやすい戦法と錯覚しそうになる。振り穴自体はその昔大内九段や西村九段がひとつの戦法として確立させた。その後異能派の福崎が振り穴でタイトルを取ったりしたが相穴熊での分の悪さが目立ち、マイナー戦法になってしまったきらいがある。そこに振り穴王子の異名を持つ広瀬が主力戦法として用い、渡辺、羽生といったトップ棋士を破ってタイトル戦に初登場した。相手は王位三連覇中の深浦。得意戦法を存分にぶつけるのに不足のない相手である。
もちろん迎え撃つ深浦だって広瀬の振り穴を十二分に研究し対策を練っているはずだ。ただ、まだ第一局ということもあり長時間での対局で相手との間合いを掴むというか、様子を見ながらお手並み拝見というところもあったろう。相穴熊は一見大味な将棋のようであるがお互い駒が偏っているので序盤の駒組みが重要である。そして中盤から終盤にかけて独特の距離感が必要となる。これまでの広瀬の指し回しを見ると、穴熊という囲いの弱点、利点をパターン化して引き出しのなかから自由に引き出している、そんな印象を持つ。特に5五に馬を置き、3,4筋とのコンビネーションで上から攻める手法は目新しい。若き挑戦者が先勝したことでタイトル戦は盛り上がっていくことだろう。
広瀬が振り穴を指すと、どうしてこうも爽快に勝てるのだろう。本局も深浦の重い腰をものともせずに順当に寄せ切った。こういう将棋を何度も見せられると、つい振り穴が勝ちやすい戦法と錯覚しそうになる。振り穴自体はその昔大内九段や西村九段がひとつの戦法として確立させた。その後異能派の福崎が振り穴でタイトルを取ったりしたが相穴熊での分の悪さが目立ち、マイナー戦法になってしまったきらいがある。そこに振り穴王子の異名を持つ広瀬が主力戦法として用い、渡辺、羽生といったトップ棋士を破ってタイトル戦に初登場した。相手は王位三連覇中の深浦。得意戦法を存分にぶつけるのに不足のない相手である。
もちろん迎え撃つ深浦だって広瀬の振り穴を十二分に研究し対策を練っているはずだ。ただ、まだ第一局ということもあり長時間での対局で相手との間合いを掴むというか、様子を見ながらお手並み拝見というところもあったろう。相穴熊は一見大味な将棋のようであるがお互い駒が偏っているので序盤の駒組みが重要である。そして中盤から終盤にかけて独特の距離感が必要となる。これまでの広瀬の指し回しを見ると、穴熊という囲いの弱点、利点をパターン化して引き出しのなかから自由に引き出している、そんな印象を持つ。特に5五に馬を置き、3,4筋とのコンビネーションで上から攻める手法は目新しい。若き挑戦者が先勝したことでタイトル戦は盛り上がっていくことだろう。
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