王将戦第四局は羽生が手堅く指して3勝目2008/02/20 22:36

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パソコンに電源を入れて毎日のサイトを訪れたら女流名人戦の結果が出ていた。3連勝で矢内が女流名人を防衛したとある。気がつくとこれで3連覇となる。最近の将棋は持前の粘着力に磨きがかかっているようだ。粘り強いしねじりあいの読みに自信を持っている感じを受ける。どこまで防衛を延ばしていけるか。最近は後続の若手も力をつけてトップの座を窺っている。次の番勝負、マイナビ女子オープンの決勝5番勝負で甲斐を相手にするが、ここが大きな試金石となろう。王将戦のほうは羽生勝ちの結果が報じられていた。これで3勝目を挙げて防衛まであと1勝。久保は念願のタイトル奪取が厳しくなった。

さっそく棋譜を並べてみると封じ手は予想通りの△3五銀だが、これに対して先手は▲2八飛と引いた。後手の△2五歩と打って代償なく2三の歩を払えれば後手が良くなる。しかしここで▲5三金があった。この形で飛車を取れれば相当先手のほうが良さそうに思える。先手は悠々と玉を囲って飛車を下ろす。飛車は取られたが後手陣はバラバラで遊び駒が多くてとてもまとめ切れない。この時点ですでに勝負あったと見てよい。以下は羽生が手堅く寄せきり結果的には完勝といえる。結局先手の強襲は成立したのだろうか。だとすれば久保の序盤の28手目△4二金が不用意な手ということになる。

今回の久保の負けパターンを見ると、薄い玉形を強いられて羽生の攻めを受け切れない、という展開が多い。王座戦のような終盤しびれる勝負を見てみたいものだが、それには次の先手番の序盤戦が重要なポイントとなるだろう。根性でガンバレ!