棋王戦第一局は激戦の末羽生に凱歌 ― 2008/02/14 00:39
http://kk.kyodo.co.jp/pb/kiou/kioutop.htm
両者二冠を保持している重量級のカード、佐藤-羽生の棋王戦が開幕した。この二人の対戦成績はほぼダブルスコアで羽生が圧倒している。佐藤は今期はA級陥落のピンチを迎えるなど本来の調子ではない。対して羽生はずっと好調が続いていた。と、こう書くと羽生が圧倒的に有利に思えてくるがかならずしもそうとはいえない。羽生は王将戦とのダブルタイトル戦となり過密スケジュールに突入する。そして勝ち過ぎた反動からか今年になって黒星が付いてきている。対して佐藤のほうは一時の不調を脱出したようでA級残留も自力となり上向きである。そして棋王戦は得意の棋聖戦と同じく1日制持ち時間4時間のタイトル戦なのである。こうしてみると非常に白熱した熱戦が期待できる。
先手番の羽生に対して佐藤の作戦は一手損角換わり、これに対して先手は早繰り銀で主導権を狙う。後手陣は飛車先の歩を突かないで玉の囲いに手をかける。角換わりでは珍しい総矢倉囲いが出現した。先手は▲7八金を上がらずに攻めの形を作り、飛車を切る強襲を見せながら後手陣に襲いかかる。上の局面は銀取りに桂馬を打ったところ。これは先手ちょっと不味いかと思いきや、返し技があった。正解は▲6五銀と歩頭に出るのが狙いの一手。取るともちろん▲6四角の準王手飛車がある。先手が一方的に攻めきれるかと思いきや佐藤の反撃と粘りは凄まじい。手数が187手まで延々と秒読みを指し続けたがなんとか羽生が寄せきった。
上のサイトで棋譜を並べてみたが、両者の力のこもった指し手が感動ものである。佐藤もここまで力を出し切れるというのは復調した証拠。第二局以降も注目したい。
両者二冠を保持している重量級のカード、佐藤-羽生の棋王戦が開幕した。この二人の対戦成績はほぼダブルスコアで羽生が圧倒している。佐藤は今期はA級陥落のピンチを迎えるなど本来の調子ではない。対して羽生はずっと好調が続いていた。と、こう書くと羽生が圧倒的に有利に思えてくるがかならずしもそうとはいえない。羽生は王将戦とのダブルタイトル戦となり過密スケジュールに突入する。そして勝ち過ぎた反動からか今年になって黒星が付いてきている。対して佐藤のほうは一時の不調を脱出したようでA級残留も自力となり上向きである。そして棋王戦は得意の棋聖戦と同じく1日制持ち時間4時間のタイトル戦なのである。こうしてみると非常に白熱した熱戦が期待できる。
先手番の羽生に対して佐藤の作戦は一手損角換わり、これに対して先手は早繰り銀で主導権を狙う。後手陣は飛車先の歩を突かないで玉の囲いに手をかける。角換わりでは珍しい総矢倉囲いが出現した。先手は▲7八金を上がらずに攻めの形を作り、飛車を切る強襲を見せながら後手陣に襲いかかる。上の局面は銀取りに桂馬を打ったところ。これは先手ちょっと不味いかと思いきや、返し技があった。正解は▲6五銀と歩頭に出るのが狙いの一手。取るともちろん▲6四角の準王手飛車がある。先手が一方的に攻めきれるかと思いきや佐藤の反撃と粘りは凄まじい。手数が187手まで延々と秒読みを指し続けたがなんとか羽生が寄せきった。
上のサイトで棋譜を並べてみたが、両者の力のこもった指し手が感動ものである。佐藤もここまで力を出し切れるというのは復調した証拠。第二局以降も注目したい。
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