朝日杯将棋オープン戦は行方の優勝が決まった ― 2008/02/09 23:47
http://asahi.shogi.or.jp/
本日朝日杯将棋オープン戦の準決勝と決勝が行われ、上のウェブで中継された。ここまで勝ち上がったのは、羽生-丸山、阿久津-行方の四名。準決勝と決勝を一日で指し切るというのはこれまでにないスピーディーな試みといえる。一般の将棋ファンへの公開対局とネット中継を意識した新しいスタイルのイベントとなった。対局者にとってはなかなか過酷なルールである。持ち時間もチェスクロックで40分、秒読み1分であるからアマチュアの大会と大差がない。テレビ将棋やJT杯のような早指しもあるが、朝日杯の持ち時間は結構微妙なところがある。
準決勝では丸山が羽生を、行方が阿久津を破って決勝に進出した。そのなかで羽生の二手目の△3二飛はいったいどういう意図があったのだろうか。短い持ち時間での作戦の考え方は、自分の指し慣れた戦型にして序盤を飛ばすか、自分の研究手順に引っ張り込んで相手に時間を使わせるか、である。羽生は後者を狙った可能性が強い。これに対する丸山の手堅い指し手は参考になる。将棋は自分だけが動いても相手が乗ってこなければ技をかけるのは難しい。終盤は羽生がポッキリ折れた感じで丸山の快勝となった。行方は中盤駒得を果たして優勢になり、終盤も手堅くまとめた。
決勝は後手番丸山が序盤趣向を凝らし4手目△3三角と上がり力戦形になった。どうも丸山の消極的な作戦がたたって、行方が一方的に攻める展開となり必勝形を築く。最後は先手陣が鉄壁で丸山が戦意を喪失して投了となった。行方は先日のA級順位戦で陥落が決定したところだがこの初優勝で溜飲を下げたといえる。今後の活躍につなげてほしいものだ。
本日朝日杯将棋オープン戦の準決勝と決勝が行われ、上のウェブで中継された。ここまで勝ち上がったのは、羽生-丸山、阿久津-行方の四名。準決勝と決勝を一日で指し切るというのはこれまでにないスピーディーな試みといえる。一般の将棋ファンへの公開対局とネット中継を意識した新しいスタイルのイベントとなった。対局者にとってはなかなか過酷なルールである。持ち時間もチェスクロックで40分、秒読み1分であるからアマチュアの大会と大差がない。テレビ将棋やJT杯のような早指しもあるが、朝日杯の持ち時間は結構微妙なところがある。
準決勝では丸山が羽生を、行方が阿久津を破って決勝に進出した。そのなかで羽生の二手目の△3二飛はいったいどういう意図があったのだろうか。短い持ち時間での作戦の考え方は、自分の指し慣れた戦型にして序盤を飛ばすか、自分の研究手順に引っ張り込んで相手に時間を使わせるか、である。羽生は後者を狙った可能性が強い。これに対する丸山の手堅い指し手は参考になる。将棋は自分だけが動いても相手が乗ってこなければ技をかけるのは難しい。終盤は羽生がポッキリ折れた感じで丸山の快勝となった。行方は中盤駒得を果たして優勢になり、終盤も手堅くまとめた。
決勝は後手番丸山が序盤趣向を凝らし4手目△3三角と上がり力戦形になった。どうも丸山の消極的な作戦がたたって、行方が一方的に攻める展開となり必勝形を築く。最後は先手陣が鉄壁で丸山が戦意を喪失して投了となった。行方は先日のA級順位戦で陥落が決定したところだがこの初優勝で溜飲を下げたといえる。今後の活躍につなげてほしいものだ。
最近のコメント