2008年新春お好み対局を観た ― 2008/01/03 23:33
NHKでは毎年お正月に将棋番組の特番が放映される。いろいろと趣向を凝らした企画であるが、棋士は将棋は指せるけれどもエンターテナーではないので狙い通りに面白くなるとは限らない。今回は東西対抗トリオ戦といった新しい試みである。中核に三人の永世名人を置いてその他は20歳の若手棋士と女流棋士といったフレッシュな顔合わせである。糸谷と佐藤天はNHK杯にも出場しているのですでにNHK番組には登場している。井道と熊倉はまだ女流プロになったばかりで実績もなくまったくの無名でまさに大抜擢といえる。リレー将棋にいかに豊かな表情を作れるか、怖いもの知らずのこの二人にかかっている。
さて内容のほうはお正月らしく軽いノリで見られる構成であったが、リレー将棋に考慮時間の10分というのはちょっとなじまないのではないか。なかなか一人の判断で長考するわけにもいかないし、考慮時間を取ったあとでの相談タイムもあり得ない。将棋のほうは東軍の四間飛車に西軍は居飛車穴熊で対抗。中盤西軍の不用意な手に対して東軍が思い切りよく角を切って穴熊を弱体化してからは差が開く一方となり、東軍が圧勝した。もう少しじっくりと終盤戦の醍醐味が味わえる将棋の作り方があったとも思うが、対局ルールを十二分に活用できていない。お好みであるから真剣味に欠けたところもあるだろうがプロなんだからもう少しなんとかならないものか。
特に西軍の糸谷の役割がぼやけていた。最初のインタビューのときには強気なことをいっていたのでその路線でいくかと思いきや、その後は口のなかでボソボソと何をいっているのかわからない。▲3三歩成とするところでは流れが急になるので作戦タイムを取るべきだった。将棋雑誌の自戦記を読むと筆は立つと感じたが場の空気を読んだり受け答えなどは今後の課題であろう。期待の大物新人だけにちょっと苦言を呈したい。
さて内容のほうはお正月らしく軽いノリで見られる構成であったが、リレー将棋に考慮時間の10分というのはちょっとなじまないのではないか。なかなか一人の判断で長考するわけにもいかないし、考慮時間を取ったあとでの相談タイムもあり得ない。将棋のほうは東軍の四間飛車に西軍は居飛車穴熊で対抗。中盤西軍の不用意な手に対して東軍が思い切りよく角を切って穴熊を弱体化してからは差が開く一方となり、東軍が圧勝した。もう少しじっくりと終盤戦の醍醐味が味わえる将棋の作り方があったとも思うが、対局ルールを十二分に活用できていない。お好みであるから真剣味に欠けたところもあるだろうがプロなんだからもう少しなんとかならないものか。
特に西軍の糸谷の役割がぼやけていた。最初のインタビューのときには強気なことをいっていたのでその路線でいくかと思いきや、その後は口のなかでボソボソと何をいっているのかわからない。▲3三歩成とするところでは流れが急になるので作戦タイムを取るべきだった。将棋雑誌の自戦記を読むと筆は立つと感じたが場の空気を読んだり受け答えなどは今後の課題であろう。期待の大物新人だけにちょっと苦言を呈したい。
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