活字博物誌 ― 2007/02/27 23:50
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椎名誠 『活字博物誌』 岩波新書 1998 を読み終えた。椎名氏には到底及ぶはずもないが筆者もプチ活字中毒者であると自認している。それで、なにか妙にこの本のタイトルに引かれて手に取った。最初は岩波新書ということでお堅い本かと思っていたが、中身はユーモア・エッセイのアンソロジーで愉しく読みやすい。長距離の通勤電車のなかで時間を忘れさせてくれる。椎名氏は自分自身の経験や身近に存在するもの、手元の珍本をネタに普通のヒトが思いもよらない切り口で話を展開していく。文章も非常にリズミカルでさすがにプロの文章は違うなぁ―とも実感した。
話の面白さは先に書いた通りだが、一番感心したのはモノに対する柔軟な見方である。凝り固まった頭でモノを見てしまうと、通り一遍のことしか感じ取れない。やはり頭を柔らかくした状態に置いてモノをあらゆる角度から見ることができれば、人生というものはもっと愉快に暮らしていけるのではないか。小さな子供が感じるような素朴な疑問を思い起こさせてくれる、自分自身を包み隠さずさらけだすことで読者との一体感を引き寄せる、そんな事を教えられた本であった。こうして見ると、改めて世の中には不思議なことがいっぱいあるのだと再認識させられる。
椎名誠 『活字博物誌』 岩波新書 1998 を読み終えた。椎名氏には到底及ぶはずもないが筆者もプチ活字中毒者であると自認している。それで、なにか妙にこの本のタイトルに引かれて手に取った。最初は岩波新書ということでお堅い本かと思っていたが、中身はユーモア・エッセイのアンソロジーで愉しく読みやすい。長距離の通勤電車のなかで時間を忘れさせてくれる。椎名氏は自分自身の経験や身近に存在するもの、手元の珍本をネタに普通のヒトが思いもよらない切り口で話を展開していく。文章も非常にリズミカルでさすがにプロの文章は違うなぁ―とも実感した。
話の面白さは先に書いた通りだが、一番感心したのはモノに対する柔軟な見方である。凝り固まった頭でモノを見てしまうと、通り一遍のことしか感じ取れない。やはり頭を柔らかくした状態に置いてモノをあらゆる角度から見ることができれば、人生というものはもっと愉快に暮らしていけるのではないか。小さな子供が感じるような素朴な疑問を思い起こさせてくれる、自分自身を包み隠さずさらけだすことで読者との一体感を引き寄せる、そんな事を教えられた本であった。こうして見ると、改めて世の中には不思議なことがいっぱいあるのだと再認識させられる。
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