王将戦第5局は佐藤が粘勝 ― 2007/02/20 23:36
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羽生の永世王将まであと1勝にせまった王将戦第5局はなんとか佐藤が踏ん張り対戦成績を2勝3敗としカド番を凌いだ。最近の二人の対局としては珍しく割とポピュラーな相矢倉に落ち着いたのだが、なんと手数は200手を越えるドロ試合でようやく佐藤が寄せきったという驚愕の展開だった。終盤明らかに佐藤の勝勢が続いたが羽生は相手の1分将棋でまだまだ勝機ありとみたか少考しながら延々と粘り続ける。投了の直前も3分考えて逆転の筋を探した羽生の執念は凄まじい。
大体が羽生と佐藤の将棋には泥仕合は少ない。泥仕合というのはお互いに何度も指し手を間違えた結果生じるものだから、決めるところで決め損ねたことになる。たぶん佐藤の85手目▲3一銀から王手角をかけたところでは明らかに先手の勝勢であろう。そこから何かとアヤをつけて粘る羽生の底力には感動した。もしも対戦相手が佐藤でなければ逆転していたかもしれない。そう思わせるほどの終盤力を感じた。そして勝勢の局面でなかなか決め手が見つからないなか一分将棋で指しきった佐藤。実に133手目から1分将棋だから40手以上も続いた、その集中力は素晴らしい。
1勝を返したとはいえ次は佐藤の後手番。まだまだ苦しいことに違いない。しかし、この長手数局を制したことで改めて勢いに乗ることができるか。第6局も注目したい。
羽生の永世王将まであと1勝にせまった王将戦第5局はなんとか佐藤が踏ん張り対戦成績を2勝3敗としカド番を凌いだ。最近の二人の対局としては珍しく割とポピュラーな相矢倉に落ち着いたのだが、なんと手数は200手を越えるドロ試合でようやく佐藤が寄せきったという驚愕の展開だった。終盤明らかに佐藤の勝勢が続いたが羽生は相手の1分将棋でまだまだ勝機ありとみたか少考しながら延々と粘り続ける。投了の直前も3分考えて逆転の筋を探した羽生の執念は凄まじい。
大体が羽生と佐藤の将棋には泥仕合は少ない。泥仕合というのはお互いに何度も指し手を間違えた結果生じるものだから、決めるところで決め損ねたことになる。たぶん佐藤の85手目▲3一銀から王手角をかけたところでは明らかに先手の勝勢であろう。そこから何かとアヤをつけて粘る羽生の底力には感動した。もしも対戦相手が佐藤でなければ逆転していたかもしれない。そう思わせるほどの終盤力を感じた。そして勝勢の局面でなかなか決め手が見つからないなか一分将棋で指しきった佐藤。実に133手目から1分将棋だから40手以上も続いた、その集中力は素晴らしい。
1勝を返したとはいえ次は佐藤の後手番。まだまだ苦しいことに違いない。しかし、この長手数局を制したことで改めて勢いに乗ることができるか。第6局も注目したい。
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