ノストラダムス 1649年ルーアン版予言集 ― 2007/02/13 23:20
http://biblionostra.ath.cx/1600.html
ビブリオテク・ノストラダムスに1649年版予言集のオリジナルがカラーでアップされている。ダウンロードして中身を確認したところ、やはりダニエル・リュゾのライブラリーの蔵書マークがついていた。この予言集の表紙を見ると実にたくさんの印刷業者の名前がクレジットされている。ジャック・カイユエ、ジャン・ヴィレ、ジャック・ブゾンニュ――そのなかでヴィレには国王付出版者という肩書きがついている。この予言集が注目されるのは1556年アヴィニョン版と1558年リヨン版を改訂したと注記されているからだ。果たして幻の1558年は実在したのだろうか。この版本はその手掛りになるのだろうか。
本のページをめくるとまず冒頭にノストラダムスの伝記がくる。テクストはシャヴィニィの著作をコピーしたものだ。その次にすぐ百詩篇第一巻が来るのだがセザールへの序文はオミットされている。第六巻の100番には補遺、その後ろにラテン語詩。七巻は1568年版同様42篇の四行詩、さらに4篇の補遺が載っている。そしてアンリ二世への書簡もオミットされて、八巻が続く。八巻の終わりには6篇の補遺が追加されている。十巻の最後にも補遺、十一巻、十二巻が見える。そして予兆詩と六行詩が加わる。セヴの書簡はやはりオミットされている。
この予言集のテクストを見る限りでは、使用されたマテリアルは17世紀に入ってからの版を参照しているとしか思えない。先般紹介したユグタン版に見られる七巻43、44篇はさすがに載ってない。さてこの版本はどう評価すればいいのだろうか。1588年版や1589年版はアヴィニョン版を引き継いだとされるが共通性はあるのか。また1558年リヨン版という観点から1568年版と比較してどうか、結論をいえば表紙に見る注記はガセの感が強い。
ビブリオテク・ノストラダムスに1649年版予言集のオリジナルがカラーでアップされている。ダウンロードして中身を確認したところ、やはりダニエル・リュゾのライブラリーの蔵書マークがついていた。この予言集の表紙を見ると実にたくさんの印刷業者の名前がクレジットされている。ジャック・カイユエ、ジャン・ヴィレ、ジャック・ブゾンニュ――そのなかでヴィレには国王付出版者という肩書きがついている。この予言集が注目されるのは1556年アヴィニョン版と1558年リヨン版を改訂したと注記されているからだ。果たして幻の1558年は実在したのだろうか。この版本はその手掛りになるのだろうか。
本のページをめくるとまず冒頭にノストラダムスの伝記がくる。テクストはシャヴィニィの著作をコピーしたものだ。その次にすぐ百詩篇第一巻が来るのだがセザールへの序文はオミットされている。第六巻の100番には補遺、その後ろにラテン語詩。七巻は1568年版同様42篇の四行詩、さらに4篇の補遺が載っている。そしてアンリ二世への書簡もオミットされて、八巻が続く。八巻の終わりには6篇の補遺が追加されている。十巻の最後にも補遺、十一巻、十二巻が見える。そして予兆詩と六行詩が加わる。セヴの書簡はやはりオミットされている。
この予言集のテクストを見る限りでは、使用されたマテリアルは17世紀に入ってからの版を参照しているとしか思えない。先般紹介したユグタン版に見られる七巻43、44篇はさすがに載ってない。さてこの版本はどう評価すればいいのだろうか。1588年版や1589年版はアヴィニョン版を引き継いだとされるが共通性はあるのか。また1558年リヨン版という観点から1568年版と比較してどうか、結論をいえば表紙に見る注記はガセの感が強い。
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