ノストラダムス、1557年向け新たなる大予測 ― 2007/02/10 14:12
http://cura.free.fr/dico-a/702A-pro1557.html
ギナールの「コーパス・ノストラダムス47」に「1557年向け新たなる大予測」のテクストが紹介されている。シャヴィニャールの解説によると、この暦書はエクサン・プロヴァンスのポール・アルボー博物館に唯一の標本が残っている。膨大な暦書テクストの集成である「予兆撰集」の手稿を残したシャヴィニィもこの暦書は入手できなかったらしい。この暦書のファクシミリはシャヴィニャールの研究書の付録2に納められている。表紙にはパリのジャック・ケルヴェールが印刷したとある。
ケルヴェールは他にも別バージョンの1557年向け暦を印刷しているが、その後はノストラダムスの暦は一切印刷していない。ノストラダムスがパリの印刷業者と接触を持ったのは1555年夏と推測されるが、その時原稿について何らかの取り決めをしたのだろうか。この暦書のテクストを見ると、序文の役割を担う書簡はヴァンドーム公ナヴァール王であるアントワーヌ・ド・ブルボンに献呈されている(1556年3月21日付)。中身は季節毎、各月毎の散文の占星予言で、本の最後には特認が10月14日付でパリでなされたとある。
ノストラダムスの生涯のなかで1557年の出版物は一番充実しているといってもいい。予言集増補版、ガレノス釈義、そして一連の暦書。予言集初版、化粧品とジャム論の著作による文筆家としての地位が確立し、パリに召喚された後、その名声による暦書のヒット。この時期こそノストラダムスの一番油の乗っていた頃ではなかったか。
ギナールの「コーパス・ノストラダムス47」に「1557年向け新たなる大予測」のテクストが紹介されている。シャヴィニャールの解説によると、この暦書はエクサン・プロヴァンスのポール・アルボー博物館に唯一の標本が残っている。膨大な暦書テクストの集成である「予兆撰集」の手稿を残したシャヴィニィもこの暦書は入手できなかったらしい。この暦書のファクシミリはシャヴィニャールの研究書の付録2に納められている。表紙にはパリのジャック・ケルヴェールが印刷したとある。
ケルヴェールは他にも別バージョンの1557年向け暦を印刷しているが、その後はノストラダムスの暦は一切印刷していない。ノストラダムスがパリの印刷業者と接触を持ったのは1555年夏と推測されるが、その時原稿について何らかの取り決めをしたのだろうか。この暦書のテクストを見ると、序文の役割を担う書簡はヴァンドーム公ナヴァール王であるアントワーヌ・ド・ブルボンに献呈されている(1556年3月21日付)。中身は季節毎、各月毎の散文の占星予言で、本の最後には特認が10月14日付でパリでなされたとある。
ノストラダムスの生涯のなかで1557年の出版物は一番充実しているといってもいい。予言集増補版、ガレノス釈義、そして一連の暦書。予言集初版、化粧品とジャム論の著作による文筆家としての地位が確立し、パリに召喚された後、その名声による暦書のヒット。この時期こそノストラダムスの一番油の乗っていた頃ではなかったか。
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