ノストラダムスのリトル・ブック2009/12/03 23:44

http://www.gakken-koukoku.com/img/info/info39.pdf
2012年のマヤの予言と何かと比較されながら、ノストラダムスの予言をちょこっと紹介した本が最近よく見られる。番外編集ムー不思議プレス『2012年地球滅亡スペシャル』にも「ノストラダムスの予言は本当に外れたのか?」(同書20頁)という記事が載っている。五島氏の10-72の解釈が2012年の危機のキーワードと一致しているので予言が回避されたわけではないと支離滅裂なことを述べている。1999年の四行詩は有名であるが、それ以降の予言になると年代が特定されていないため未来に充て込むかどうかは解釈者の胸三寸に過ぎない。この雑誌はムーのエスプリ満載の500円。本の作りは昔ユニバース出版社より発行された『エニグマ』という雑誌を何となく彷彿させる。

手元に1999年にHerbie Brennanの著した"The little book of Nostradamus:Prophecies for the 21st Century"(ノストラダムスの小本、21世紀に向けた予言集)がある。この本は題名通り92頁のポケット版である。ズボンのポケットにも入るくらい薄くて小さい。裏表紙の紹介を読むと、「ノストラダムスは我々の過去について正しかった。それを踏まえて未来についても正しいはずと信じる。・・・この本は21世紀を越えた予言に新たな視点を向けた増補版である。」本の構成を見ると、見開きで左ページに四行詩の英訳、右ページに著者の解釈が載っている。ざっと各々の解釈を見ても21世紀に当てはめる根拠が貧弱である。特定の年数を割り当てているでもなく単に著者の感性に基づく解釈のようだ。

本の最後に百詩篇1-48の四行詩が置かれている。その解釈を引用してみると、この詩は2000年の世界の終わりを予言したものではない。科学者に従うと、太陽が燃え尽きるのはまだ数百万年かかる。2行目にある7000年はキリストの誕生からの日付とすれば西暦5000年となり(?)、ノストラダムスの時代からの日付とすれば西暦7500年になる。この本には当然のことながら2001年の同時多発テロや2012年の人類滅亡などには一言も触れていない。古き良き時代の、未来に希望を持った著者の潜在意識が反映されたのかもしれない。

コメント

_ ku_uu ― 2009/12/04 21:09

薔薇十字のヘルメス学つながりで、ノストラダムスとノートルダム大聖堂とテンプル騎士団の関係はおもしろいですね。彼の予言書はカバラの技法で封印されていると思われますが・・・セザール(現代人)への手紙と”愚かな批判家に捧げる詩”は彼から現代人へ充てた警鐘として真摯に受け止めています。”神聖なるのものを汚すことなからしめため・・さもなくば定めに従い災いをくだされよう”。人類は同じ過ちを犯して今回も失敗するのでしょうか?

_ 新戦法 ― 2009/12/05 13:48

ku_uuさん、コメントありがとうございます。

> ノストラダムスとノートルダム大聖堂とテンプル騎士団の関係はおもしろいですね。

テンプル騎士団との関係は一般的な通説とはいえないと思いますが、どうのようにお考えですか?例えば、ラディ・カンビエーの本を念頭に置かれているのでしょうか。

> 彼の予言書はカバラの技法で封印されていると思われますが

私自身はノストラダムスとカバラーの関わりについてそれほど肯定的な立場にありません。ku_uuさんはどの辺りにカバラの秘法を見出しているのでしょう?

> 人類は同じ過ちを犯して今回も失敗するのでしょうか?

同じ過ちと失敗というのは少々判りづらいので、もう少し補足いただければ幸いです。

_ Ku_uu ― 2009/12/06 01:08

返信いただきありがとうございます。

「手を打てば、鯉は餌と聞き、鳥は逃げ、女中は茶と聞く猿沢の池」

聖徳太子の時代から伝承されてきた日本の密教は西洋の薔薇十字や古代エジプトのトート、ヘルメス哲学、錬金術などと深い関係があります。聖書や黙示録の編纂にもカバラの技法が使われています。技法に通じた者だけが理解できる言葉で「宮廷言語」とか「鳥の言葉」などと表現されてきました。文章や詩を用いて二つの時代の出来事を預言する両義的方法で書かれていますので、普通の解読方法では解読できません。これが<言霊による封印>と呼ばれているものです。これらの書は白魔術的解釈と黒魔術的解釈でまったく相反した逆の意味の解釈ができるのです。なぜ?過去の賢者たちがそのような封印を施したのかは、不正のはびこる現代社会をご覧になれば想像に難くないと思われます。この聖なる書物は音声学的カバラの適用による開示時期が指定されています。現在、黒魔術的解釈をしている輩はテンプル騎士団を乗っ取り彼らに汚名をきせているあの組織です。テンプル騎士団はノートルダム大聖堂の壁に秘宝を隠し、自分たちが犠牲になって黒魔術集団を欺いたのです。現在、巷で流布されているさまざまな情報は巧妙に歪曲されて現代人を欺き、混乱を促し、真実から遠ざけようと意図されて出版された書籍が多数存在していますが、一部の技法に通じたものは「ヴェルブム・デミスム」という表現技法を用い、真理を曖昧に表現して現代へ伝えています。研究者への情報開示に関しては、日本の密教関係者が聖徳太子の指示した時期に動き始めました。ノストラダムスも情報開示の時期を指定しています。その二つは黙示録の開示指定時期とも重複しています。このプロジェクトは真実を公開し世界宗教の起源を開示することになるでしょう。”セザールへの手紙”はそんな未来の研究者たちへ宛てられた手紙だとお考えになって基本解読をなさることをおすすめいたします。現時点では・・研究者はさまざまな分野で活躍されているすべての方を対象にしています。

_ 新戦法 ― 2009/12/08 01:35

Ku_uuさん、

長文の返信御苦労様です。とはいえ内容が空疎で正直いって私にはおっしゃる論旨がよく理解できません。いきなり聖徳太子を持ち出されても・・・ノストラダムスとの関わりを実証的に説明しているわけでないのは明らかです。

少々表層的な見方になってしまいますが、なにやら寄せ集めのオカルト系の陰謀論らしき偽情報を教義とした、ありきたりな新興宗教のように思えてしまいます。もしも、そうした宗教の宣伝であるのであれば、今後は書き込みを控えていただくようよろしくお願いします。

_ Ku_uu ― 2009/12/09 05:02

カルトでも宗教でも広告でも営利を求める行為でもありません。
1999年のグランドクロス前から日本ではじまった世界宗教の統合作業です
浅薄を問わず研究者の方にはお伝えするようにしています

人知の枠にはまった現代科学やを超えて時空間を超越した
シンクロニシティの有効性を理解されない限り、脳機能は働かず
諸世紀およびその他の文献の解読をすることはできません

今後は書き込みを控えさせていただきます。失礼しました。

_ Ku_uu ― 2009/12/09 05:14

追記
「諸世紀」の冒頭部分に記述されている
三脚、水、火、これはカバラの技法を使った文献を印す暗語です

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