スチュワート・ロッブのノストラダムスの手紙と雑録集2009/10/24 23:28

手元にスチュワート・ロッブ著"Letters on Nostradamus and miscellaneous writings"(ノストラダムスについての手紙と雑録集)という本がある。ロッブといえば、アメリカのノストラダムス・カルチャーの元祖ともいえる存在である。1941年"Nostradamus on Napoleon, Hitler and the Present Crisis"(ナポレオン、ヒトラー、現在の危機に関するノストラダムス)を出版したことは以前にも本ブログで紹介した。今回の本は表紙を見ても何故か出版年や出版社の記載がない。カバーの著者紹介の最後のところに、ニューヨークのMaranatha Publishersでの印刷とあるのみ。あんまりメジャーな本でもないし、もしかしたら限定の自費出版なのかもしれない。本の最初のページにロッブ本人のサインがある。「XXXXさんのご多幸をお祈りして、著者スチュワート・ロッブより、1945年10月17日」

その内容は、著者の注記によると22年間に書かれた寄せ集めの記事で以前に出版物で発表されたものやそれ以外の個人的なメモを集大成したものである。初めて印刷された作品が1922年3月、当時はまだ12歳である。13頁にはその作品"The Adventures of Cedric Shutup"(セドリック・シャタップの冒険)という短編が載っている。学校新聞に載ったものだが、よくそんな原稿を取っておいたと思う。恥ずかしながら自分も最初に雑誌に載った投稿記事は中学生のときだが、もちろん原稿なんて残っているはずもない。『UFOと宇宙』のバックナンバーはあるがどの号だったかまで覚えていない。確か最終版は編集部にかなり手を入れられた記憶がある。ロッブが子供の頃から何らかに発表してきた作品群を一冊の本にまとめたいという気持ちはよくわかる。

1942年以降にはノストラダムスの予言に関する記事も一部に見られる。1942年1月4日のニューヨーク・タイムズには、ノストラダムスに関する自著の批判者に対する回答という形で記事を書いている。最後に載っている作品は1945年のもので、タイトルは「ミセス・エディと失われたイスラエル」。エディはキリスト教の神学者でイスラエル建国に関する議論が展開されている。自分の書いたものをまとめておきたいと、最近ではブログをまとめたものを出版する人も多い。けれども、それは単に自己満足に過ぎないことに気付くべきと思う。

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