広島平和記念資料館へ行った2008/08/17 23:57

http://www.pcf.city.hiroshima.jp/index.html
今日でお盆休みも終わりで、また通常の生活に戻ることになる。広島に立ち寄った際に原爆ドームと広島平和記念資料館を見てきた。この日は生憎雨模様、近くのレストハウスではビニル傘が飛ぶように売れていた。売れ切れ寸前で買うことができた傘を差しながらテレビでよく見る平和記念公園を歩いて行くと、近代的な建築物である資料館に辿り着く。中に入って観覧券を購入すると大人一人50円と予想外に安い。順路に沿って歩いて行くとまず東館の展示があり、ミュージアムショップを抜けると本館の展示がある。全部見るのにおおよそ2時間くらいかかった。

ここには広島の歴史から原爆に関する資料が豊富に展示されている。この日は外人の観光客も多かったのだが原爆投下に至るまでのアメリカ側の会議の議事録の英文コピーを食い入るように見ていた。確かに当時の原爆の被害の凄まじさがいろいろな角度から伝わってくる。最初は原爆の悲惨さを強調した展示がメインかと思っていたが客観的に捉えている部分も見受けられる。戦争への反対運動、核兵器の廃絶など感情的に訴えている。米ソ冷戦時代に双方が4万発もの核爆弾を保有していたというのは確かにぞっとする。幸いにして広島・長崎以後は核兵器の使用がなされていない。

しかし現代でも国家の威信をかけて軍備の整備を行う核保有国が増えており、愚かにも使ってしまう危険性が完全に消え去ったわけではない。20世紀末には核戦争はなんとか回避できた。21世紀はどうなるのだろうか。原油高など各国の利権がからむグルジア紛争では一昔前の冷たい戦争の復活か、などといわれる。まずは早期の平和的解決を望みたい。