ノストラダムス海外文献の邦訳書 ― 2008/08/09 16:26

日本で出版された海外のノストラダムス本の邦訳書がその時々のブームに沿った形で出版されている。数あるノストラダムス本の中、あえて邦訳が出るといった背景には、海外でも確固としたポジションを持った解釈本であったりその時代のトピックを取り込んだ話題性などが挙げられる。内容の信頼性は別にして、前者の例としてヘンリー・ロバーツの仏日対訳本やエリカ・チータムの『全予言』、ジェームズ・レイヴァーの『預言者ノストラダムス-あらかじめ語られた未来-』が該当する。後者の例としては、米ソ冷戦時代に予測された第三次世界大戦をテーマにしたレニ・ノーバーゲンの『ノストラダムスの予言した第三次世界大戦』、ミッテランの登場とローマ法王の狙撃の解釈で一躍フランスでブームとなったジャン・シャルル・ド・フォンブリュヌの『新釈ノストラダムス』、あるいはソ連崩壊を予告したヴライク・イオネスクの『ノストラダムス・メッセージ』が挙げられる。
出版社だって売れると踏んだ本を選んで翻訳をしたのだろうし、予言ファンの読者も海外の研究家が予言詩どのように解釈したか、一種の謎解きのような感覚で楽しんでいたのではないか。海外文献では圧倒的に英語からの翻訳ものが多い。次いで本場フランスのノストラダムス本、わずかではあるがドイツ語の本やイタリア語の本から訳されたものもある。大概はノストラダムス業界のなかではまあメジャーなほうで海外の本にも参考文献でアップされている場合が多い。ところが異色を放つスペイン語本からの邦訳がある。それがジョセフ・サビノの『ノストラダムス大予言は贋作だった―隠されていた衝撃の新事実発見―』(経済界、1992年)という本である。原題が"Nostradamus: Develando el Misterio"でJosepho SavinoとAna Cecilia Mora Riveraの共著とある。1989年の刊行。
リュウブックスの広告を見るとほとんどが実用書であり、予言解釈本はちょっと毛並みが異なる。その内容もいま一つで、ノストラダムスが大予言者アマルの書を入手してオリジナルをフランス語訳した四行詩と贋作により予言集を世に出したというが実証的な裏付けは皆無である。予言詩の解釈もLがついたらアメリカを指すなどと極めて稚拙なものである。グーグルで検索すると三章分の目次があった。「序文、ノストラダムス、17世紀、予言者・・・呪文・・・法王ヨハネ・パウロ二世・・・」邦訳がオリジナルの構成ときちんと一致してるわけではなさそうだ。どうしてこのようなノストラダムス本が邦訳されたのだろうか。今もって不可解である。
出版社だって売れると踏んだ本を選んで翻訳をしたのだろうし、予言ファンの読者も海外の研究家が予言詩どのように解釈したか、一種の謎解きのような感覚で楽しんでいたのではないか。海外文献では圧倒的に英語からの翻訳ものが多い。次いで本場フランスのノストラダムス本、わずかではあるがドイツ語の本やイタリア語の本から訳されたものもある。大概はノストラダムス業界のなかではまあメジャーなほうで海外の本にも参考文献でアップされている場合が多い。ところが異色を放つスペイン語本からの邦訳がある。それがジョセフ・サビノの『ノストラダムス大予言は贋作だった―隠されていた衝撃の新事実発見―』(経済界、1992年)という本である。原題が"Nostradamus: Develando el Misterio"でJosepho SavinoとAna Cecilia Mora Riveraの共著とある。1989年の刊行。
リュウブックスの広告を見るとほとんどが実用書であり、予言解釈本はちょっと毛並みが異なる。その内容もいま一つで、ノストラダムスが大予言者アマルの書を入手してオリジナルをフランス語訳した四行詩と贋作により予言集を世に出したというが実証的な裏付けは皆無である。予言詩の解釈もLがついたらアメリカを指すなどと極めて稚拙なものである。グーグルで検索すると三章分の目次があった。「序文、ノストラダムス、17世紀、予言者・・・呪文・・・法王ヨハネ・パウロ二世・・・」邦訳がオリジナルの構成ときちんと一致してるわけではなさそうだ。どうしてこのようなノストラダムス本が邦訳されたのだろうか。今もって不可解である。
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