新刊「キスィジュ?ノストラダムス」が届いた ― 2008/01/22 22:40
ノストラダムスのフランス語の新刊書"Qui suis-je? Nostradamus"が届いた。かなり前に紀伊国屋のウェブで注文していたのだが、未刊のため遅れているとメールがありそのままだった。フランスの書籍のウェブを見るとすでに発売されていたようだがようやく手元に届いた。実をいうと最初タイトルを勘違いしていた。キスィジュは日本語でいえば「私は何者か」となるのだが、何故かクセジュ文庫のシリーズと思い込んでいた。日本でも白水社よりクセジュ文庫が出版されているが、フランスの岩波新書のようなイメージである。ようやくノストラダムスもクセジュの仲間入りしたかと思い、包装紙をはがしたところようやく間違いに気づいた。
そういった勘違いはあったが中身を読んでみるとノストラダムスに関する最新の情報を手際よくまとめている。いろいろな研究書を参照しており、単に実証的な研究のみでなくイオネスクのような信奉者の注釈も載せている。全体的な印象はウィキペディアの記事の構成をまねしている感じがする。参考文献のなかにはインターネット上のベナズラやギナールのサイトが挙げられているのも時代の流れというものだろう。本書にはノストラダムスに関するいろいろな画像が挿入されている。そのほとんどが見慣れたものだが初めて見る手稿が目に留った。
それは1562年、オランジュの教会に入った泥棒を探し出すためにノストラダムスが作成した占星図と手紙である。占星図のほうはエドガー・レオニが載録したものと一致している。そして占星図の下に手稿が添えられている。レオニによればノストラダムスの自筆ではなく1714年6月19日に複製されたもの。レオニの示したテクストと中身はまったく一致している。ノストラダムスがホラリー占星術を実践していた貴重な文献が公開されたのは喜ばしい。
そういった勘違いはあったが中身を読んでみるとノストラダムスに関する最新の情報を手際よくまとめている。いろいろな研究書を参照しており、単に実証的な研究のみでなくイオネスクのような信奉者の注釈も載せている。全体的な印象はウィキペディアの記事の構成をまねしている感じがする。参考文献のなかにはインターネット上のベナズラやギナールのサイトが挙げられているのも時代の流れというものだろう。本書にはノストラダムスに関するいろいろな画像が挿入されている。そのほとんどが見慣れたものだが初めて見る手稿が目に留った。
それは1562年、オランジュの教会に入った泥棒を探し出すためにノストラダムスが作成した占星図と手紙である。占星図のほうはエドガー・レオニが載録したものと一致している。そして占星図の下に手稿が添えられている。レオニによればノストラダムスの自筆ではなく1714年6月19日に複製されたもの。レオニの示したテクストと中身はまったく一致している。ノストラダムスがホラリー占星術を実践していた貴重な文献が公開されたのは喜ばしい。
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