ノストラダムスは土星外惑星を知っていたか ― 2008/01/13 23:12
http://cura.free.fr/602A-index.html
パトリス・ギナールのコーパス・ノストラダムスのインデックスが更新されている。記事の分類に加えて予言集のテクストをダウンロードできるサイトにリンクしたメニューと四行詩の注釈にリンクしたメニューが追加されている。これからノストラダムスの原文にアクセスしたいと思う人にはわかりやすい案内となろう。このブログでも何度か紹介したが記事の数も87にまで達した。その精力的な研究には驚くばかりである。しかし中には思わず首を傾げたくなる論考も存在する。コーパス・ノストラダムスの84番に「ノストラダムスは土星外惑星を知っていたか」というタイトルの記事が載っている。もともとCURAのNOSTRADAMICAにあった記事の転用である。
ギナールはヴライク・イオネスクが取り上げた三篇の四行詩に基づいてノストラダムスが天王星(8-69)、海王星(4-33)、冥王星(1-84)の発見を予言していたと結論づけている。現在は冥王星は惑星の仲間からはずされている。もともと1976年『ノストラダムス・メッセージ』697頁で海王星の発見を予言したという注釈が初お目見えした。(なぜか1987年の『秘密の世界史』ではこの部分がカットされている)日本で出版された『ノストラダムス・メッセージⅡ』276頁以降に天文学史異聞という題で注釈の詳細が述べられている。そのルーツは1983年の「アトランティス」誌325号に載った記事だ。2001年の「アトランティス」誌404号にも要約版が載り、スペイン語、英語、フィンランド語に訳されたという。
それを踏まえたギナールの論証は『ノストラダムス予言の真実』127頁以降に掲載されている。注釈を読んでみてもノストラダムスが三惑星の発見を予言したというのはにわかに信じがたい。「予言をむしばむ解釈という危険」の章に組み込まれているように、四行詩を通じてノストラダムスがまったく想像もしていない事象を予言として読み取ってしまったとしか思えない。こんな説が30年にもわたり生き残っているのが不思議である。
パトリス・ギナールのコーパス・ノストラダムスのインデックスが更新されている。記事の分類に加えて予言集のテクストをダウンロードできるサイトにリンクしたメニューと四行詩の注釈にリンクしたメニューが追加されている。これからノストラダムスの原文にアクセスしたいと思う人にはわかりやすい案内となろう。このブログでも何度か紹介したが記事の数も87にまで達した。その精力的な研究には驚くばかりである。しかし中には思わず首を傾げたくなる論考も存在する。コーパス・ノストラダムスの84番に「ノストラダムスは土星外惑星を知っていたか」というタイトルの記事が載っている。もともとCURAのNOSTRADAMICAにあった記事の転用である。
ギナールはヴライク・イオネスクが取り上げた三篇の四行詩に基づいてノストラダムスが天王星(8-69)、海王星(4-33)、冥王星(1-84)の発見を予言していたと結論づけている。現在は冥王星は惑星の仲間からはずされている。もともと1976年『ノストラダムス・メッセージ』697頁で海王星の発見を予言したという注釈が初お目見えした。(なぜか1987年の『秘密の世界史』ではこの部分がカットされている)日本で出版された『ノストラダムス・メッセージⅡ』276頁以降に天文学史異聞という題で注釈の詳細が述べられている。そのルーツは1983年の「アトランティス」誌325号に載った記事だ。2001年の「アトランティス」誌404号にも要約版が載り、スペイン語、英語、フィンランド語に訳されたという。
それを踏まえたギナールの論証は『ノストラダムス予言の真実』127頁以降に掲載されている。注釈を読んでみてもノストラダムスが三惑星の発見を予言したというのはにわかに信じがたい。「予言をむしばむ解釈という危険」の章に組み込まれているように、四行詩を通じてノストラダムスがまったく想像もしていない事象を予言として読み取ってしまったとしか思えない。こんな説が30年にもわたり生き残っているのが不思議である。
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